精神障害のある高齢者の介護
精神障害のある高齢者に対する介護の基本的な姿勢は、
障害の無い高齢者に対するものと同じです。
その人の生活経験や価値観を理解し、
偏見や先入観を持たない姿勢が大切です。
その人が抱える困難や不自由を少しでも軽減し、
安心感を与えるような援助を心がけ、
自尊心を傷つけないようにしましょう。
そのためにも、
精神障害別の介護の仕方や
留意点を抑えておくことは大切です。
老年期精神分裂病の場合、生きている実感に乏しく、
本人の生活の仕方が、
環境の変化や他人からの見られ方で左右される特徴があります。
介護では、
特有な内的世界を理解し信頼関係をつくる。
内的世界についてあれこれたずねないなどに留意しましょう。
老年期気分障害は、
そう状態とうつ状態で、
介護の対応も違ってきます。
そう状態の場合は、
なぜそのような反応(大声・攻撃的)を、
起こしているかを理解するように努めることです。
本人の気分を落ち着かせ、
十分な睡眠を取れるように工夫します。
しかし、コントロールが困難な場合は、
主治医と相談し入院させることも考えましょう。
また、入院の目的を正しく説明することも大切です。
うつ状態の場合は、
本人の不安や悩みなどを受け止めて、
気持ちの負担を軽くすることが大切です。
特に、病気の初期と回復期には、
自殺企図が多いので、
注意する必要があります。
介護で気をつける具体的な点としては、
できるだけ刺激を避け、
静かな部屋で過ごせるよう工夫する。
自殺企図や自傷行為をする恐れが有るので、
常に安全性に対する気配りを忘れず、
危険なものをそばに置かない。
本人の訴えを、
同じ内容でも親身に聞く。
安易な励ましは逆効果なのでしない。
本人のできることを尊重したうえで、
身の回りの世話をする。
薬の副作用に注意するなどがあります。