緊急時の対応
在宅で介護を受けている高齢者では、
その場に医療関係の専門家がいません。
そのため救急疾患の場合、
対応を誤ると生命に危険が及ぶこともあります。
緊急搬送までの間、
医師到着までの間の対応が、
重要な時があります。
救急疾患の救急時の対応の仕方を
知っておくことは、
必要かつ重要なこととなります。
高齢者は、
加齢により身体組織そのものの働きが、
低下していることが多いです。
急性疾患では、
多臓器の障害を合併することが、
少なくありません。
そのため、症状に多元性・多様性があり、
非典型的な症状が現れることが多いです。
重症の疾患では、
神経・精神症状(意識障害やせん妄など)、
脱水などを伴いやすいです。
他にも、ジギタリス薬やβブロッカーによる除脈性不整脈、
消炎鎮痛薬による出血を伴う胃潰瘍など、
薬剤の副作用で急性疾患が発症することもあります。
医師が高齢者の救急患者を診療する場合、
急性疾患そのもの以外にも、
把握する事柄があります。
医師の診療時に役立つように、
次の留意点をまとめておくことをおすすめします。
病歴・自覚症状・認知症・失語症・構語障害の有無。
バイタルサイン(体温・脈拍・心拍・呼吸・血圧・意識レベル)。
急性症状が出る前の生活状況。
既往歴(以前にかかった疾患)。
現在加療中の疾患と服用中の薬。
急性症状が出てから病院までの症状の経緯。
在宅介護では医療関係の専門家がその場にいません。
また、訪問看護ステーションや主治医の24時間支援体制を
整えていない場合もあります。
日常から救急時を想定して、
連絡網を決めておくなど、
急変時対応のための体制を整えておくことが必要です。