介護に役立つ感染症の知識1
高齢者にとって感染症は、
命に関わる重大な疾患です。
様々な感染症について理解しておくことは、
介護の上からも重要なポイントとなります。
呼吸器感染症には、
肺炎・気管支炎・膿胸・肺結核などがあります。
症状としては、
せき・たん・呼吸困難・チアノーゼ・発熱・頻脈、
食欲不振・せん妄などです。
たんを出し、せきの苦痛を取り除く対策と共に、
呼吸困難に対する処置が重要となります。
窒息の危険を回避するため口腔内異物や義歯を除去し、
呼吸困難を起こした場合には、
たんの吸引・酸素吸入・気管内挿管を行ないます。
尿路感染症は、膀胱炎など高齢者に多い感染症で、
症状としては、頻尿・排尿時痛・発熱・尿閉などがあります。
重症となると、腎不全・敗血症・ショックを起こすこともあります。
尿路感染症の疑いがある場合は、血液検査・尿検査などを行ないます。
原因菌に合った抗生物質により治療を行ないます。
褥瘡から感染する感染症を褥瘡感染症といいます。
敗血症のような重い疾患の原因になることもあります。
仙骨部(腰部)・大転子部(太もも上部)・踵部は、
重症になりやすいので注意が必要です。
潰瘍となった褥瘡は、
傷口の色が黒色期⇒黄色期⇒赤色期⇒白色期と
変化し治癒にいたります。
黒色の痂皮に覆われた褥瘡が、
感染の温床となることがあるので、
これを取り除く必要があります。
褥瘡感染症では、
体位変換器や離床で予防することが大切です。
褥瘡になった時は、
褥瘡のステージ(黒⇒黄⇒赤⇒白)に
合った治療が必要です。
胆道感染症の症状は、
激しい激痛・腹膜刺激症状・発熱などです。
重症の時は、胆嚢穿孔・腹膜炎を起こすこともあります。
治療には、抗コリン薬が用いられます。
場合によっては、手術が行われることもあります。