介護に役立つ認知症の特質2
高齢者に多い
アルツハイマー型認知症と
脳血管性認知症について触れます。
アルツハイマー型認知症は、
初老期から老年期にかけて発症し、
脳の萎縮、脳室の拡大が見られ神経細胞が減少し認知症となる。
男性よりも女性に多い特徴があります。
現在のところはっきりとした原因がわかっていません。
症状としては、知能全般に障害が現れます。
初期の段階から人格の崩壊する特徴があります。
進行は慢性的で緩慢ですが、
末期には、高度な認知症となります。
見当識などの能力が低いにもかかわらず、
行動範囲が広く、
問題行動(徘徊など)を伴いやすい傾向があります。
臨床症状の観察と、
CT・MRIなどにより、
脳萎縮の有無を調べて診断します。
認知症の程度の判断は、
簡易知能評価スケールが用いられます。
脳血管性認知症は、
脳血管障害から生じる認知症で、
女性よりも男性に多いという特徴があります。
原因は、脳梗塞・脳出血などの脳血管障害で、
脳の神経細胞や組織が障害されたり、
血液の循環が阻害されることで起こります。
症状としては、計算力・記憶力などの障害が大きく、
判断力・理解力は保たれるのが特徴です。
なので「まだら認知症」といわれます。
人格の変化は少ないですが、
感情の起伏が激しく、つまらないことで怒ったり、
涙もろくなるのも特徴のひとつです。
病状の進行は、
脳血管障害と並行しています。
臨床症状の観察と、
CT・MRIなどにより、
脳梗塞巣・脳出血巣の病変を調べて診断します。
認知症の程度の判断は、
簡易知能評価スケールが用いられます。
認知症の治療としては、
原因疾患がわかっているものは、
疾患の治療により認知症も治ることがります。
例えば脳血管性認知症では、
疾患の治療と早期のリハビリテーションで、
完治までは行かなくとも悪化を食い止めることができます。
しかし、アルツハイマー型認知症のように、
原因不明の認知症では、薬物による治療も困難で、
治療より介護・ケアが中心となります。
近年では、
アルツハイマー型認知症の原因の究明や
治療薬の開発が進んでいます。